FreeMindで書籍から必要な情報を収集してマインドマップ的に要点をまとめる方法を紹介します。「フォトリーディングした本の要点のマインドマップ化」と合わせてお読みいただくと理解、習得に効果的です。
FreeMindのカスタマイズ(初回のみ)
情報収集・要点整理用にFreeMindをカスタマイズしておきましょう。
- 入力中に矢印の色をつけなくて済むように、デフォルトの矢印の色を予め目立つ色に
- 画面に複数の階層が表示されるように、最大ノード幅を200と300の間に
- FreeMindにはノートの自動保存が作動しないように、自動保存間隔を十分に増加
1. 目次マップを書く(15-30分)
本を読み始める前に、目次マップを書いておきます。目次マップの目的は2つあります。
1つは、読書後に書く要点整理マップの下書きです。読み終わった後、すぐに要点をまとめたいと思ったのに、最初からマップを書いていたら、重要なポイント以外のことも書かなくてはならずイヤになります。読書後、すぐに要点整理マップを書けるように下書きしておくと効率的です。
もう1つの目的は、自分がほしい情報のありかにアタリをつけておくことです。ちょうど初めての場所に行くのに、予め地図を眺めてルートをイメージしておいたほうが、早く確実にたどり着けるのと同じことです。
それでは、目次マップを書いていきましょう。
新規マップを作成し、ルートノードにタイトルを、ルートノードのノートにその本を読む目的(その本からどんな情報、知識、ヒント、アイデアを得たいのか?)を入力して、保存します。見出しが数十項目もあるような目次は、大見出しだけすべて、中見出し、小見出しは気になるものだけ拾います。
目次マップにエネルギーを使うのは意味がありません。もしその本がAmazonに出ていれば、Amazonからコピーします。Amazonにアクセスし、その本のページの「目次を見る」を開きます。
目次をコピーします。
メモ帳にペーストして、再度、メモ帳でコピーします。
FreeMindのルートノードにペーストします。
下図のようにすべての語句が1階層目に入ります。
本の目次を見ながら、目次の階層構造の通りに語句を並べ替えます。
この途中で、自動レイアウトをかけておくと、階層が色分けされて見やすくなります。
その本がamazon.co.jpにない場合は、自分で目次を入力します。ただし、2階層目以下の見出しは、ある程度、略してもかまいません。目次マップの目的は、アタリをつけること、つまり目的地への経路や目印を頭に入れることなので、あまり細かい目印まで書き込んでも意味がありません。
1階層目のノードを移動して、左右にバランスよく配置します。
章ごとに線に着色してプリントアウトすると、文字通りその本の地図(マップ)になります。amazon.co.jpに目次があれば、15-20分程度の作業です。
2. 要点整理マップを書く(60-90分)
読書後または読書中に重要な語句を拾って、目次マップに書き加えます。あなたもいままでの10倍速く本が読めるでは、フォトリーディングにおける活性化(アクティベーション)のプロセスにマインドマップを使う方法がありますので、そちらも合わせてご覧ください。
見出しに番号があれば番号アイコンを振る
見出しや要点となる語句に番号がある場合、番号アイコンを振ります。文字ではなくアイコンを使うのは、簡単に画像化できる箇所は画像化することで印象づけるためです。文字だけでは単調になり印象に残りません。
見出しは覚えやすいように適度に略す、または書き換える
大事なことが書いてあっても長いと印象に残らないため、自分にとって覚えやすいように略せたり、言い換えたりできれば、そのほうが効果的です。
自分にとって大事な語句を子ノードに書く
要点整理マップは、1時間以内(長くても2時間)で書かないと飽きてしまい、二度とやりたくなくなります。また、情報量が多すぎても後で読み返して要点がわかりません。
短時間にまとめるためのポイントは、主観100%で自分にとって大事なことに絞ることです。
よく目にする、耳にする語句など他人から見たら重要さそうな語句までマップに書き込んでしまうと、2時間でも終わらないでしょう。
特に重要な語句は太字で
FreeMindに慣れてくると、雲を多用したくなりがちです。しかし、雲を掛け始めると、書き終わる頃には雲だらけで要点がわからなくなります。雲は書き終わってから、最後にかけるようにしましょう。
関連する語句を矢印で結ぶ
マップに語句を書いて矢印で結ぶと、後でマップを見たときに、よりはっきりと文脈を思い出せるようになります。
入力中の装飾はショートカットでできることに留める
要点整理のコツは、頭が熱いうちに書き終えること。それには、なるべくマウスを使わずにキーボードで操作するほうが有利です。
ショートカットでできることの例
- 番号アイコン:[Alt]+[i]の後に[数字]キー
- 太字:[Ctrl]+[B]
- 矢印:[Ctrl]+[L]
どうしても語句に区切りたくないとき、文で書きたいときには、ノードではなくノートを使います。
もともとの語句を自分の言葉で置き換えたいときには、ノートをバックアップに使います。
最後に書式を整えたり、雲などの装飾を加えたりして、覚えやすくします。また、重要に感じられないことをマップに残すのは記憶の妨げになります。目次マップに書いた見出しでも、要点として残すほど重要に感じなければ削除しましょう。
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