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マインドマップを習ったのに仕事に使えるようにならなかったのに、FreeMindは使えるようになった
私もトニーブザン公認インストラクターにマインドマップを習いましたが、仕事で手書きのマインドマップを書くことはなくなりました。しかし、トニーブザン公認インストラクターにマインドマップを習ったおかげで、FreeMindを仕事に使えるようになりました。
手書きでできないことが、なぜFreeMindならできるのでしょうか?
それは、「私たちが日本人だから」だと考えています。もう少し丁寧に言えば、
マインドマップは英語的で日本語的ではありませんが、FreeMindは日本語的な使い方ができる
ということです。ここから、ちょっと英語と日本語の文法の違いについて触れます。中学校の英語と国語の授業のような内容になりますが、お付き合いください。
英語と日本語
英語と日本語の文法の違いを示すために、次のような例文を見比べてみましょう。
これらの例文の意味は同じですが、単語の並べ方が違います。
英語は、「主語+述語+修飾語」の順に単語を並べますが、日本語は、「主語+修飾語+述語」の順に並べます。つまり、英語は結論(上位概念)から先に表現するため、階層的、構造的です。これに対し、日本語は状況、状態から先に表現するため、情緒表現には向いていますが、階層や構造の表現に向かないのです。
英語と日本語の文法の違いは、思考プロセスの違いにも通じています。英語は、上位概念から下位概念へと降りていく文法になっているため、階層構造がイメージしやすい思考プロセスになります。ところが、日本語は、何が上位概念で、何が下位概念なのかということが意識しづらい文法なので、私たち日本人の思考プロセスでは階層構造をあまり意識することがありません。
このように英語と日本語の違いを確かめると、おわかりいただけるのではないでしょうか。
なぜマインドマップが英語的なのか?
中心のテーマから放射状にアイディアを書き出していくというのは、英語圏の人たちにとっては、自然な思考プロセスなのです。だから、「アイディア出し」と「レベル分け、グループ分け」を同時並行することができるのです。
ところが、私たち日本人の思考プロセスでは、階層や構造を意識することがありません。そのため、レベル分け、グループ分けが必要になったら、それを意識的に行わなくてはいけません。つまり、「アイディア出し」と「レベル分け、グループ分け」を別々に行う必要があるのです。
このことは、文章だけではわかりづらいかもしれません。英語圏の人たちと私たち日本人では、文法が異なるため、マッピングのプロセスも異なります。
FreeMindのガイドブック「手を動かしながら考える企画提案 - FreeMind仕事術」Chaper01の05「思考ツールとしての日本人向けのアレンジ」では、日本語と英語のマインドマップの書き順を比較して、日本人に合ったFreeMindの使い方を解説しています。
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