FreeMindとFreeplaneの比較(違い)・互換性

Freeplaneは、FreeMindから派生したマインドマップ・ロジックツリー・ソフトウェアです。FreeMind、Freeplaneともに拡張子が.mmで共通するファイル形式ですが、その機能の違いや互換性については注意が必要です。

ここでは、FreeMindとFreeplaneの機能の比較(違い)と互換性について解説します。

機能の比較(違い)

Freeplaneは、FreeMindに機能を追加したソフトウェアのため、「FreeMindになくてFreeplaneにある機能」を知っておけば十分でしょう。それをまとめたのが、下図のロジックツリーです。

1.テンプレート

Freeplaneは、マインドマップやロジックツリーを作るときに、テンプレートでデザインを選ぶことができます。Standardのテンプレートは、Xmind風なデザインですが、BuzanMapというテンプレートは、マインドマップの開発者Tony Buzanの名前にあやかっているように、手書きマインドマップ風のデザインになっています。

2.まとめノード

マインドマップもロジックツリーも、外側にノードを伸ばしていく構造になっています。ところが、その外側のノードに共通の注釈をつけたいときがあります。これを、Freeplaneでは、「まとめノード」と呼びます。

上図のロジックツリーでは、枝の後方にある「オープンソース」と「FreeMindにはない」の部分が、まとめノードです。

3.フローティングノード

フローティングとはfloating、つまり「浮いている」という意味で、線でつながっていないノードのことです。これは、余白にコメントしたい場合に使います。上図の例では、「どこにもつながらない」と「浮いているみたい」の部分が、フローティングノードです。

FreeMindでも、線の色を白にすれば、フローティングノードと同じことができます。

【番外編】開発状況

FreeMindは、2016年以降、更新が途絶えています。これに対し、Freeplaneは、2022年現在も最新版が公開されているように、更新が継続しています。

Mac版では、FreeMindは最新のMac OSで不具合があることから、Freeplaneをお薦めします。

Windows版については、すでにJavaが入っているPCでは、FreeMindは正常に動作します。Javaが入っていないPCだと、Windows版FreeMindのインストーラに古いJavaが入っているため、古いJavaがセキュリティーホールになるリスクや、Javaを最新のものに入れ替える手間が発生します。後者の場合は、Freeplaneをお薦めします。

ただし、すでにWindowsでFreeMindをお使いなら、原因不明の保存エラーが起きるFreeplaneよりもバグが枯れているFreeMindのほうが安心かもしれません。

互換性

Freeplaneでは、FreeMindのファイルを開くことができます。

ただし、FreeplaneはFreeMindに独自の機能が追加されているため、FreeMindはFreeplaneのファイルをそのまま読み込むことはできません。こちらの方法で読み込めるようにできますが、Freeplaneのほうが機能が多いため、FreeplaneのファイルをFreeMindに読み込むと、Freeplane独自機能部分は通常のノードに変換されます。

FreeMindとFreeplaneを併用する場合で、FreeMindをメインに使いたい場合は、Freeplaneのインストール時にファイルの関連付けを変更しないように注意が必要です。

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